Introduction

0.はじめに

「LSIデザインコンテストin沖縄」も早いもので、今回で12年目を迎えることになりました。1998年に 第一回のLSIデザインコンテストが開始された時は、琉球大学工学部情報工学科内部での学生コンテストでしたが、 回を重ねるごとに、学外、国外と参加者の枠が広がりました。最近数年には、約100名の学生の参加があり、 3月の沖縄での発表会では10件前後の優秀デザインの発表会を行い、みんなで大いに盛り上がっています。 ただ、最近の傾向としてデジタル通信関連の課題にやや偏り、内容も高度になってきていました。そこで、 本年度第12回は初心に返って、もう少し一般的な内容と思い、簡単なマイクロプロセッサの設計を行うことにしました。

基本課題はたった9個の命令を実行できるマイクロプロセッサです。ただ、何かのプログラム処理ができないと 面白くないので、数値列を大きさの順で並べ替えるソーティング(詳細にはバブルソート)が実行できる程度の 命令を含んでいます。したがって、高級プログラム言語のforループを実現できるように、無条件JUMP命令と、 条件付きJUMP(BRANCH)命令も含んでいます。

以下に、マイクロプロセッサをよく知らない人でも設計できるように、丁寧にアーキテクチャを説明しますので、マイクロプロセッサという言葉を恐れずに、挑戦して頂きたいと思います。要求されている設計はHDL(VHDLもしくはVerilogHDL)による設計と論理合成です。特にシノプシス社の合成ツールを使用する必要はなく、FPGA等の合成ツールでも参加できます。HDL設計に興味のある学生はどしどし参加してください。また、余裕のある方はFPGA等で実装すれば、努力を認めて高い評価が得られると思います。FPGA等での実装もぜひトライしてみてください。


Enjoy Okinawa

募集要項

  • 設計仕様書
  • 参加資格 : 大学・高専生による3人以下のチーム
  • 必要事項を記載して以下の受付アドレスにメール送信
  •       EMAIL : support@LSI-contest.com

  • レポートの提出要領については  コチラ (重要)
  • 最終レポート締め切り : 2009年1月30日(金)必着

審査概要

  • 速度や回路規模だけでなく、アーキテクチャのユニークさ、アイデアを十分に考慮して審査します。
    (ちゃんとアピールしてね!)
  • 大学院生、学部学生、高専生のレベルに応じて審査します。
  • 仕様書に従ってまじめに作るのも良いが、オモロイアイデアを歓迎します。他人と違ったことをしよう!
  • 仕様の部分変更など、柔軟に受け付けます。

主催:LSIデザインコンテスト実行委員会,九州半導体イノベーション協会
   共催:琉球大学工学部,九州工業大学情報工学部,特定非営利活動法人フロム沖縄推進機構,
           株式会社沖縄産業振興センター,電子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究会,
           半導体産業新聞社
   協賛:ザイリンクス株式会社,株式会社レイドリクス, 東京エレクトロンデバイス株式会社,
           株式会社レイトロン
   後援:沖縄県,国立沖縄工業高等専門学校,CQ出版社